ヘルスリテラシーについて〜医療情報を上手に使う〜
年末年始いかがお過ごしでしたか?
ついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしますよね・・。そんな時に、「これで痩せられる」とか「食べ過ぎてもこれを飲めば大丈夫」などの情報があるとついつい目を引かれますよね。巷には様々な医療情報があって、どれが正しいのか正しくないか迷うことも多いかと思います。今回は医療情報をどのように吟味して使っていけば良いかについて書きたいと思います。
「ヘルスリテラシー」という言葉があります。ヘルスリテラシーとは、健康に関する様々な情報を入手し、理解し、活用する能力のことです。病気を予防したり悪化させないためには大事な能力であると言われています。ヘルスリテラシーは、情報を集める能力であったり、それを吟味する能力などが含まれます。今回は情報を吟味すること、特に「デマの情報をどう見破るか」について書きたいと思います。(厚生労働省のeJIMホームページを参考に作成しました)
①根拠があるか?
人に対する研究(臨床研究)で本当に効果が確認されていることが大切です。「私は良くなった」などの体験談や「使った人の90%が効果を実感」など曖昧なものではなく、科学的な根拠があるのかを考えてみましょう。
②因果関係は?
昔、知人に「抗生物質は風邪には効かないのだよ」と言った時に、「でも、飲んだら風邪が治ったから効いた」と言われたことがあります。それは風邪が自然と治っただけで抗生物質の効果じゃないと言ってもあまり信じてもらえませんでした。小さい頃から自分を知っていた人だったのですが、医者として信用されていないなとなんだか笑ってしまいました。何が言いたいかというと、たまたま抗生物質を飲んだ時期が風邪が良くなる時期だっただけで因果関係はないということです。物事が起きた順序だけで、因果関係を決めつけないようにすることが大事です。
③情報の出どころは?
信頼できる個人や団体からの情報かを考える必要があります。公的な機関(厚生労働省や行政)や大きな医療団体(医師会や学会)からの情報は信頼できることが多いでしょう。ただし、学会に関しては様々な学会があるので、それが大きな団体であるのか、歴史があるのかなど確認できるとなおいいでしょう。ちなみに、テレビ局などメディアの情報も当てにならないことがありますので注意が必要です。
これらを考えると、情報の吟味はなかなか難しいですよね。医療情報を得て、それを元に何か行おうとするときに、まずは慎重になることが大事かなと思います。「飛びつくのではなく、疑いの目も持つ」ということでしょうか。かかりつけ医がいれば、まず相談してみるのがいいかと思います。ちなみに、最近はAIに聞くという方法もあるかと思います。ただし、医療情報に関して、AIは時々間違ったことを平気でいうので、現時点では全て信用はできないと思います。AIに関しては今後のさらなる進歩に期待ですね。
文責:今永
