まだまだ暑い日が続きますね～

今回は熱中症予防のためにどのような飲み物を飲めばよいか、Q＆A方式で書きたいと思います。

 

Q1　水分だけでなく、塩分も一緒にとったほうがいいですよね？

A１　これはよくされる質問です。高温環境下での作業や運動などでとくに発汗が多い場合には，水分だけを補給すると血液のナトリウムやカリウムが低くなることがあります。その場合は，水分とともにスポーツ飲料や経口補水液などで塩分・ミネラルを補給することが勧められます。激しい運動や炎天下で長時間作業を続ける場合などは塩分も補充したほうがよいでしょう。ただし、それ以外の場合には必ずしも塩分が必須というわけではありません。むしろ、高血圧の人は、熱中症予防のために過剰な塩分摂取をしないよう注意する必要があります。日本人の食塩摂取量は平均1日10グラム程度と多く，必要量をはるかに超えており、高血圧の人は，原則として夏でも適切な減塩が必要と日本高血圧学会のホームぺージにも記載されています。また、スポーツ飲料で水分補給の際には糖分の摂り過ぎにも注意です！糖尿病の人は気をつけないといけません。

 

Q2　コーヒーが好きなのですが、水分補給はコーヒーでもいいですか？

A2　コーヒーや緑茶は利尿作用（体の水分を尿にして体外に出す作用）があるので、熱中症予防の水分補給としてはあまり適していません。水や麦茶などにしましょう。

当然かつ、残念ですがビールは熱中症予防にはなりません・・・。

 

Q3　冷たい飲み物でないとだめ？

A3　冷たい方が胃の表面から体の熱を奪います（環境庁ガイドラインより）。つまり、熱中症の予防という点ではいいかもしれません。ただし、冷たい飲み物をたくさん飲むと下痢してしまうなんて方もいるかと思います。大事なことは必要な水分を効率よくとることですので、ご自分が飲みやすい温度でこまめに摂取するのが大切です。

 

まだまだ暑い日が続きそうですから、お互い熱中症に注意して夏をのりきりましょう！

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責：今永