メニュー

どれくらい歩けば健康にいい?

[2024.10.21]

患者さんに「1万歩くらい歩かないと意味ないのだろう?」と言われることがあります。やっぱりある程度たくさん歩かないと健康には意味がないのでしょうか?

今回はそんな疑問にお答えしたいと思います。

歩行と健康との関連を調べた12の研究を集めて解析した結果が2023年に発表されました。(Journal of the American College of Cardiologyという医学雑誌に掲載された論文)

歩数計や加速度計などで客観的に測定した1日の歩数と、死亡や心臓・血管の病気の発症との関連を調査しています。

その結果では、(2000歩以下と比較して)死亡では2517歩から、心臓・血管の病気の発症では2735歩からそれらのリスクが低下することがわかりました。死亡では8763歩まで、心臓・血管の病気の発症でが7126歩までリスクがどんどん減少しました(リスクが半分以下に)。

これらの結果から言えることは、7000−8000歩くらい歩けるとよりいいのかもしれませが、それくらい歩かないと意味がないということはないようです。3000歩でもいいから歩かないより健康によいといえそうです。

どうですか?少しでも歩数を増やすようにしようかなと思いませんか。

ただし、腰や膝の病気がある、心臓や肺の重い病気がある方は無理は禁物です! ご自身の体調に合わせて歩いてくださいね。

 

               文責:今永光彦 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME