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「人生会議」について

[2024.05.08]

皆様は「人生会議」という言葉を知っていますか? 

はじめて聞いたという方も多いのではないかと思います。「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。(厚生労働省ホームページより)

命の危険が迫った状態になると、意思表示が十分にできなくなることも多いと言われています。意思表示ができなくなると自分が望む医療やケアを周囲に伝えられないため、事前に希望する医療やケアを考えて周囲と共有することが大事と言われています。

では、具体的にどのようなことを考えればいいのでしょうか? 下記のようなことが挙げられます。

  • わたしのこと

自分はどんな人? 何を大事にしている?(価値観)

  • 医療や介護についての希望

治らない病気になったとしたら・・・

病状のことをどこまで知りたい?

口から食べられなくなったとき、呼吸の維持が難しくなったとき、心臓が止まったときなどにどのような医療を受けたいか?

どこで療養したい?

  • (上記の希望を)誰と共有するか?

 

そんなことを言っても、「自分が治らない病気となったときのことなど考えたくない」、「考えたけど決められない」という方もいるのではないでしょうか? 

考えたくないときは無理に考えなくてよいですし、決めないでもよいと思います。準備が整っていない方に対しては、医療者も無理に人生会議をもちかけないことが前提となっていますし、人生会議自体は決めることではなくそのプロセスが重要であると言われています。たとえ一度決めても、それをくつがえすこともできるし、都度繰り返し話し合うものとも言われています。

人生会議のプロセスのなかで、価値観や考え方を自覚すること、それを周囲の人々に理解してもらうことに意義があると感じます。大事なのは「人生会議」というものがあることを知っていて、「もしも」のときについて自分で医療やケアについて考えたり、他の人と共有したいと思ったときに思い出していただけることかなと思います。

もし関心が出て、さらに詳しく知りたいというときは当院院長の外山が作成に関わった「蓮田市エンディングノート」や、今永が市民向けの講演を行った際の動画などをみていただければと思います。

蓮田市エンディングノート https://www.city.hasuda.saitama.jp/zaitaku/ending/ending2sakukei.html

講演「知っていますか人生会議?」(蓮田市公式YouTubeチャンネル) https://youtu.be/_OMeTLgZwbg?si=sAUo2orQ3MvKEi0j

 

                                                        文責:今永

                                            

                                                  

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